公務員を辞める前に残った有給休暇を消化しきれるのか気になりますよね。
『年次有給休暇』とはその名の通り、休日にもかかわらず給与が発生するという素晴らしい制度。
登庁していないのにお金がもらえるわけですから、積極的に使っていきたいところです。
しかし公務員は日々忙しいので、なかなか思うように年休を取れない人が多いでしょう。
1年で最大40日の有給を取れるが、毎月2日取得しても16日分の年休が余る計算
だからこそ、できる限り有給を取ったうえで辞めたいと思うのは当然のことです。
では実際に退職前はどれほど年休を消化できるのか2年で公務員を辞めたぼく()がお伝えします。 @loco_14free
- 結論:仕事が忙しくなければ有給休暇を消化できる
- 誰も有給休暇消化を促してはくれない
- 消化しきれなかった有給休暇の買い取りも不可
- 退職日を調整できるなら損しないかも
- おれは未消化のまま退職
ぼくは有給をほぼ消化できず退職しました。
辞めた後に知ったことですが、もし退職日を調整できたら損せずに辞められたかもしれません。
早く辞めたいという気持ちが先行して下調べしなかったぼくの二の舞にならないよう、当記事を最後までご覧ください。
ポイントは『年休付与日』です。
退職前に有給休暇を消化できる?

有給休暇の消化は仕事の忙しさと比例します。
担当業務がひと段落し、業務引き継ぎも終われば残りの期間は有給を取得できるでしょう。
しかし、業務が多忙であれば休む余裕はありません。
所属課長など上の人から
と言われることもありません。
公務員が1年のうちに使える有給休暇は最大40日です。
年次有給休暇の日数のうち、その年に使用しなかった日数がある場合は、20日を限度に翌年に限りこれを繰り越すことができる。
自治体によって年休付与条件が細かく定められていますが、『大枠は40日』と覚えておけば大丈夫です。
有給休暇付与日は自治体ごとに異なっています。
- 1月1日に付与:暦通りの計算で、1月1日から12月31日の間に40日間取得できる
- 4月1日に付与:会計年度と同じ計算で、4月1日から翌3月31日に40日間取得できる
1月1日に付与される自治体の人が年度末日付で退職する場合
1月から3月にかけて最大40日間年休を取れるので損しない。
(ただし、現実的に40日間も休むのは不可能に近い)
4月1日に付与される自治体の人が年度末日付で退職する場合
1月から3月にかけて最大20日間の年休は取れるものの、年度が変わった4月に付与される20日分は消化できない。
⇒もったいない(確実に20日分損する)
退職する前年の年休取得日数や退職日も関係してきますが、年休付与日の違いにより損するしないか状況が変わってきます。
したがって、上記2つめの例でいうと退職日を4月や5月など残りの年休をフルで消化した後の日付に設定すればいいのです。
そうすれば、職場へ行くのは3月末(年度末)までで、余った年休を全て消化したうえで退職できます。
年休付与日の違いついてぼくは公務員を辞めた後に知りました。
辞める前にもう少しちゃんと調べておけばよかったなと悔やんでいます。
ただ、公務員を辞めた後に間髪入れず別の会社で働き始める場合は、有給消化のために退職日を調整することは難しいと思います。
- あなたが辞めた後のスケジュール(すぐ働く、数か月休むなど)
- 残りの有給日数
- あなたの自治体が定めている規定
これらを踏まえて、できるだけ損しないような選択をしてください。
消化しきれなかった有給は買い取ってくれる?

有給休暇を消化しきれなくても買い取ってもらえません。
買い取りというのは、消化できない有給休暇分の給与を要求すること。
民間企業では例外的に有給休暇の買い取りが認められているようですが、公務員は該当しないので注意してください。
有給休暇を申請しているのに拒否されることはないので、業務に余裕があれば積極的に年休を取りましょう。
おれは有給休暇を消化しきれず退職

ぼくの場合、退職間近の年度末はものすごく忙しくて有給休暇を取る余裕がありませんでした。
そもそもぼくが所属していた部署は年間を通して忙しく、夏季休暇以外はほとんど年休を取れなかったんです。
公務員はどの部署も忙しいので、フルで年休を使いきるのは至難の業。
それでも退職前の数日は連続して休もうかな、なんて考えていましたが…。
- 年度末締め切りの業務
- 次年度スムーズにスタートできるような準備
- 引き継ぎ資料の作成
担当業務が増えたこともあり1年目と2年目を比べると忙しさは段違い。
年度末はいつになくてんやわんやしていたので、有給休暇は取れませんでした。
最終的に、前年からの繰り越しもあわせて30日分以上は年休未消化だったと思います。
まとめ
この記事では、公務員が退職する前に有給消化できるのか【俺は仕事漬けだった】について書きました。
有給休暇を消化できるかどうかは、業務の忙しさに比例します。
公務員はどの部署も忙しいので、ふだんから何でもない日に年休を取ることは難しいでしょう。
また、退職前だからといって上司や人事担当者から有給取得を促されるわけでもありません。
ぼくは最終登庁日の定時過ぎまで仕事をしていたので、有給を消化しきれずに退職しました。
消化しきれなかった有給を買い取ることもできないので、損したくない人は隙を見つけて年休を使っておきましょう。