退職を伝えるタイミングはいつがいいんだろう。
ぼくは新卒で公務員になりましたが、26歳で退職しました。
公務員と言えば終身雇用で、『採用から定年までずっと働き続けるもの』という風潮が強いですよね。
もし退職を考えていたとしても、「退職の申し出はいつまですればいいのですか…?」なんて相談しようにもできないのが現状。
そこで当記事では、ぼく()の経験をもとに、 @loco_14free退職を伝えるタイミングや、退職の理由を聞かれた場合の対処法などを解説していきます。
- 年度途中で退職する場合に伝えるタイミング
- 年度末で退職する場合に伝えるタイミング
- 退職の理由を聞かれたときの答え方
- 退職の流れや必要な手続き
公務員退職を決意した方、退職することを考えている方はぜひ最後までチェックしてみてください!
公務員を退職することを伝えるタイミングはいつがいい?

公務員を退職することを伝えるタイミングは、退職する時期によって変わってきます。
なぜなら、次年度の新採職員の採用人数や人事異動の兼ね合いがあるから。
退職する時期別に、退職を申し出るおすすめのタイミングを解説していきます。
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年度途中で退職する場合
退職する時期が明確に決まっているのであれば、遅くとも退職する1か月前までには申し出ましょう。
ただし、退職の理由が『新しいことに挑戦するための転職』のような場合、年度途中の退職はおすすめしません。
なぜなら、残された人たちがかなり大変な思いをするからです。
年度途中での自己都合退職は、周りに与える影響が大きい
やむを得ない事情がある場合はしょうがないのですが、個人的には、年度途中の退職はあまりおすすめできません…。
ぼくが所属していた部署に、ある日ぱったり仕事に来なくなった人がいました(理由は不明)。
係内はもう大慌てでした。
単純に1人分の業務量を残された人たちで分担しなければいけないので、毎日残業していましたよ。
ぱったり来なくなった理由が分からないので何とも言えませんが、1人いなくなるだけでも残された人はかなり大変な思いをします。
残された人たちが大変だから辞めるな、というわけではないのですが…
『退職はできるだけ早めに申し出た方が、誰も嫌な思いをしなくて済む』ということだけ頭の片隅に入れておいてください。
年度末に退職する場合
上期の業績評価面談(5, 6月)もしくは人事異動に関する面談(11, 12月)のときに伝えるのがおすすめです。
先ほど述べましたが、公務員が1人辞めるというのは、人事異動や次年度の新採職員の採用人数にも影響が出てきます。
内部の調整があるので、『上期の業績評価面談時に伝えて年度末に退職する』がスマートかなと思います。
ちなみにぼくは2段構えで退職を伝えました。
- 1年目:人事異動に関する面談で退職をほのめかす
- 2年目:上期の業績評価面談で退職を正式に申し出
- 2年目:年度末に退職
なんとなく、退職することを直接口で言うことに抵抗がありました。
人事異動に関する面談って、希望先とか現在の仕事の状況などを記入する用紙がありますよね。
で、課長から話を振ってもらって、理由を説明しました。
ちょっとセコイ気もしますが、目をつむってください…
退職の時期によって申し出るタイミングは微妙に違いますが、大事なのはできるだけ早く伝えること。
円満退職するためにも、退職の意向は毅然とした態度で、早めに伝えましょう。
退職の理由はどうすればいい?

退職の理由は必ず聞かれるのでしっかり準備しておきたいところ。
とは言っても、難しく考える必要はなく、すべて正直に話す必要もありません。
やってみたい仕事ができたからという理由で十分です。
- 他にやりたい仕事が見つかったから
- 挑戦してみたいことがあるから
「他にやりたい仕事って何?」「転職先は決まってるの?」「具体的に何をするの?」などなど、突っ込んだ質問もされますが、すべて答える必要はありません。
濁した回答でも大丈夫
上の世代はやたら理由を聞きたがりますし、何かにつけて引き止めようとしたりネチネチ言ってきたりする場合があります。
どんなことを言われようと、退職の意思は固いということをはっきり伝えましょう。
ぼくは、最初こそいろいろ言われましたが、最終的には『身体に気を付けてがんばれよ』と励ましてもらえました。
何か言われるのは最初だけ。
退職を申し出た最初のタイミングを乗り切れば、解放されます。
辛いですが少しだけ我慢してください。がんばりましょう。
退職の理由で気を付けたいこと
一つだけ注意したいことがあります。
退職の理由を伝えるとき、『公務員に向いていないから』というようなネガティブワードを含む理由は避けてください。
ただし、仕事や人間関係が辛く、休職の経験をされたり職場に行けなくなってしまったりした人は、その理由をストレートに伝えた方がいいです。
退職の理由は『前向きな理由』を伝えたいところ。
ネガティブな理由を言えば
- 今の職場が合わないなら異動に融通を利かせるよ
- 慣れれば楽しくなるよ
などと引き留められます。
一方で、『新しい仕事にチャレンジしたい』という前向きな理由だと、素直に「頑張れ」と応援してくれるものです。
『公務員に向いていないから』が一番の理由だとしても、『やりたいことがある、チャレンジしたいことがある』と前向きに伝えてください。

退職の流れや手続き

公務員を退職するときの大まかな流れです。
- 事前に所属課長へ伝える
- 課長から人事課へ伝わる
- 退職願を書く
- 係内に報告する
- 業務の引継ぎをする
実際にぼくが行ったことをもとに、詳しく説明していきます。
事前に所属課長へ伝える
まずは事前に、課長へ退職する旨を伝えます。
ぼくは上期の業績評価面談で直接課長に伝えましたが、課長補佐や係長などへ先に伝えてもいいです。
直接課長に言い辛いなら、まずはあなたが話しやすい上司に伝えましょう。
課長から人事課へ伝わる
課長が人事課に、退職したい職員がいるという話をしてくださいました。
ぼく自身が、人事課から呼び出されて話を聞かれるということはありませんでしたよ。
人事課とやりとりをして、退職の手続きを進めてくださったのは、課内の人事担当者です。
人事課から直接呼ばれなかったのは、ぼくが教育委員会へ出向していたからだと思います。
知事部局の所属であれば、人事課と直接やりとりすることになるかもしれません。
退職願を書く
退職願というフォーマットがあります。
これはぼくが提出した退職願の写しです。
形式的なものなので身構えなくて大丈夫です。
退職願も、直接人事課に提出せず課内の人事担当者を経由して提出してもらいました。
知事部局に所属している場合は、人事課に直接提出することになるかもしれません。
係内に報告する
係内に報告したのは、人事異動の発表直前(3月下旬)です。
課長と相談し、あまり早い時期に報告すると変な目で見られるかもしれないということで、人事異動の発表直前に報告しました。
係内にいつ伝えるかは、課長や直属の上司と相談してください。
業務の引継ぎをする
業務の引継ぎを行ったのは、3月最後の週でした。
係内に報告したのが人事異動の直前だったこと、人事異動内示後に次年度の業務分担が発表されたことから、年度末ぎりぎりになってしまいました。
- 事前に所属課長へ伝える
- 課長から人事課へ伝わる
- 退職願を書く
- 係内に報告する
- 業務の引継ぎをする
引き継ぎが年度内に終わらなかった分は、新年度が始まってからメールや電話でやり取りしたこともあります。
ただし、ぼくがフリーランスになったからできたことであって、民間企業へ転職する場合などは退職後の引き継ぎは難しいでしょう。
できるだけ、退職前にすべての引き継ぎを終わらせたいところです。

まとめ
この記事では、公務員を辞める申し出をするタイミングや退職の理由について書きました。
退職の時期がいつにしろ、円満退職するためにもできるだけ早く退職を申し出ましょう。
退職の理由を聞かれたり、公務員を辞めるなんて…とネチネチ言われたりしますが、少しだけ我慢してください。
何か言われるのは、退職を申し出た最初のタイミングだけです。
毅然とした態度を貫き、前向きな退職理由を述べましょう。
そうすれば、きっと応援してもらえます。
