公務員は安定だと思って就職したけど、想像していたより仕事が辛い…。
閉鎖的な環境すぎて人間関係も辛い…。
ぼく()は2年間公務員として働きましたが、 @loco_14freeたった2年でも仕事や人間関係が辛いと感じました。
公務員を辞めた一番の理由は『他にやりたいことがあったから』。
しかし、職場で感じた辛さも公務員を辞めた理由の一つです。
世間的に公務員を辞めてはいけないという風潮がありますが、それは間違い。
辞めたい理由は人それぞれですが、公務員だからといって辞めてはいけない決まりなんてありません。
当記事では、なぜ公務員は辞めてはいけないと言われるのか考えてみました。
公務員を辞めてはいけない決まりはない

仕事や人間関係が辛いのであれば、今の場所に居続ける必要はありません。
公務員だから辞めてはいけないという決まりなんてないのです。
- 公務員は終身雇用が当たり前
- 公務員を辞めるなんてもったいない
- とりあえず3年間は働け
こんなことが言われますが、一番大切なのは自分の心と身体。
辛いのを我慢してまで働く必要はない
辛いからすぐ辞められるのであれば苦労しないし、辞める決断をするにも勇気が必要だ、と思われるかもしれませんね。
そんなときは、休職するか、現在の部署からの異動願いを出してみませんか。
すぐ辞められないなら休職する
仕事や人間関係が辛いけれどすぐには辞められないという場合は、気持ちが落ち着くまで休職しましょう。
休職することで現在の辛い状況から離れ、気持ちに整理がつけられるようになります。
ぼくの同期に、仕事が辛くなり数か月間休職していた人がいました。
公務員1年目の、ゴールデンウイーク明けのことです。
普段はかなり辛そうに仕事をしており、話しかけてもどこか上の空だったのですが……
休職が明けて戻ってきたときは、だいぶすっきりした顔つきになっていました。
休職したら、自分の担当業務が他の人の負担になって申し訳ないと思われるかもしれませんが、その考えこそが危険です。
自分の業務は絶対自分がやらなきゃいけないという思いこみが、あなたの心をむしばんでいます。
辛いときは周りを頼っていいのです。
周りを頼ることでめんどくさがられたり、嫌な顔をされたりするのであれば、そんな職場に未練はない
辞めたくてもすぐに辞められな場合は、いったん休職して仕事から離れることをおすすめします。
異動願いを出してみる
今の職場から異動願いを出すのもありです。
仕事や人間関係が辛いと感じるのは、たまたま今の職場が合わないだけ。
決してあなたが悪いわけではない
ただし、部署異動が叶うのは年度初めで、年度途中の異動はほぼ無理ですよね。
したがって、年度末まで休職して、異動が叶ったら職場に復帰するという方法もありです。
仕事や人間関係が辛いのは、あなたのせいではなく、たまたま今の職場が合わなかっただけ。
決して自分を責めないでください。
『公務員を辞めてはいけない』と言われる理由

「公務員を辞めたい」と言うと、「もったいない、甘えだ」と言ってくる人必ずいますよね。
なぜ公務員を辞めてはいけないと言われるのか、その理由は大きく次の2つだと考えられます。
- 公務員の待遇がいいから
- 公務員は転職市場で不利だから
それぞれ詳しく解説します。
公務員の待遇がいいから
公務員は民間企業にくらべてかなり恵まれた待遇ですよね。
- 福利厚生が充実している
- 身分が保証されている
- クビがない
- 完全週休二日制
- 毎月給料がきちんと支払われる
これほど充実した待遇は、公務員以外の職業ではありえません。
ぼくが所属課長に退職の話をしたときも
と心配していただきました。
長年公務員として働いているからこそ、公務員の待遇の良さを実感しておられるのでしょう。
ぼく自身、公務員を退職することを決意した当時は、
と思っていました。
しかし、公務員を辞めてフリーランスになり2年が経とうとしている今、改めて公務員の待遇の良さが身に染みています。
特にお金の面。
フリーランスは働いた分しかお金を稼げないし、最初のうちは働いた分に見合った収入がない(収入がゼロ)なんてこともあり得る。
正直、フリーランスになったことで毎日仕事のやりがいは感じています。
しかしお金の面はかなりキツく、1,2年後、もっと言うと数か月後の生活すら怖くて考えられませんよ。
待遇の良さを捨ててまでほかの何かを追い求めるのか
それとも
多少のことは犠牲にしても待遇の良さを求めるのか
どちらが良い悪いということではありません。
しかし、おそらくほとんどの人は不安定な生活に身を投じるくらいなら、ある程度のことは目をつむり、待遇の良さをとるのかなと。
だからこそ、『公務員を辞めてはいけない』という考え方につながるのだと思います。
公務員は転職市場で不利だから
公務員の中でも行政職は、転職市場において不利であり状況が厳しくなります。
なぜなら公務員には特別なスキルや知識が必要ないから。
公務員の仕事は基本的に前年踏襲で、やるべき仕事の答えが決まっていますよね。
もちろんその時の状況に対応しなければならないこともありますが、だいたい同じようなことを繰り返すだけ。
住民からのクレーム対応、外部業者とのやり取り、予算要求業務など、やるべきこと、やり方は大きく変わらない
部署により慣習や特有の習わしみたいなものがあるかもしれませんが、一度やり方を覚えればどの部署でも通用するはずです。
『公務員試験』という入り口だけが一番ハードで、公務員になってしまえば業務自体は難しくありません。
そんな公務員が民間企業へ転職しようというわけですから、厳しさは目に見えていませんか。
また、行政職はほぼ事務仕事だけなので、外部とかかわることがほとんどないですよね
外部業者の営業力、サービストークに押された経験がありませんか?
ぼくはあります。
スキルも何もない公務員を積極的に採用するかどうか。
もしあなたが採用する側の立場だったら、どのように考えるでしょうか。
よほど新しい仕事を頑張るぞ!という情熱がない限り、転職市場においては厳しいのが公務員。
それを知っているからこそ、『公務員を辞めてはいけない』ということにつながるのです。
仕事が辛いのを我慢してはいけない

ただ、いくら待遇がいいからといって仕事が辛いのを我慢していると、どこかで必ず限界がきます。
また、公務員は閉鎖的な環境ですから、人間関係の悩みがあったとしても逃げ場がないんですよね…。
ぼくが所属していた部署にも、仕事に来られなくなった人がいました(年度途中に採用された人です)。
その人は、誰かから嫌がらせをされたりパワハラを受けたりしたわけではないのですが…。
公務員特有のよそよそしさや殺伐とした雰囲気、膨大な業務量が辛かったのだと思います。
辛いことを我慢してまで仕事を続ける必要は、決してありません。
【体験談】公務員を辞めて後悔していることはない

ぼくは公務員を辞めてフリーランスになりましたが、後悔していることはありません。
主にWebライターとして仕事をしており、毎日仕事にやりがいを感じています。
もちろん思うようにいかないことの方が多く、収入も安定しません。
2019年4月から12月まで、フリーランス1年目の事業収入は約6万円でした。
公務員時代は1か月の手取りが約16万円
フリーランスになった初年度は、9か月で6万円しか稼いでいない
お金の面では明日を心配するレベルで苦しいのですが、仕事自体は楽しくて仕方ないんです。
人の幸せはお金の大小で決められないのはもちろんのこと、自分の幸せや楽しみをどこに求めるかが重要だと思っていまして。
お金に不安がある現状を嘆いて、公務員を辞めたことを後悔しようと思えばいくらでも後悔できるけど…
公務員を辞めることを決めたのは、他ならぬぼく自身ですから。
「辞めなきゃよかった」なんてショボいこと言わず、情熱と確信を持って生きていきたいと思います。

辞める決断をするなら慎重に

ぼくは2年で公務員を辞めましたが、辞める決断をしたのはぼく自身です。
周りに相談というか、「辞めようと思ってる」と話はしましたし、本当に辞めていいのか真剣に考えました。
あらゆる事象を考慮したうえで、辞める決断をした
決して「公務員嫌だ!辞める!」と行き当たりばったりに決めたわけではありません。
辞める決断をするなら、慎重に行ってください。
繰り返しますが、公務員以上に待遇がいい職業はありません。
現時点で公務員は最強の安定した職業なので、公務員は辞めることは安定を捨てることになります。
辞めること自体は問題ないのですが、同時にたくさんのものも失ってしまう…。
どちらが正しいか、正しくないかということではなく、総合的に判断する
適当に辞める決断をすると、辞めた後が心配です。
休職するなどして一度冷静になり、退職の決断は慎重に行っていましょう。
ただし、公務員を辞めてはいけない決まりがないということも忘れないでください。
辛い仕事や人間関係を我慢する必要はないのです。

まとめ
この記事では、公務員を辞めてはいけない決まりはない【俺は2年で辞めた】について書きました。
公務員だからといって定年まで働く必要はなく、転職してはいけないという決まりはありません。
仕事や人間関係が辛いなら、辞めてもいいのです。
ただ、辞める決断は慎重に行ってください。
『辞めるな』とは言いませんが、『すぐ辞めよう!』と無責任なことも言いません。
あなたの現状や公務員の待遇などすべてを考慮して、冷静に判断してほしいと思います。
