民間企業へ転職する人が公務員を辞める前にやっておくことを整理できていますか?
円満退職かつ次の仕事へスムーズに移るためにも、辞める前に『やるべきことをリスト化』するのは大切です。
ただ、仕事が忙しくてやるべきことの整理がつかないという人の方が多いでしょう。
そこでこの記事では、公務員を辞める前にやっておくべきことをまとめました。
①お金に関すること、②仕事に関することの2つを軸にご紹介します。
- お金編:多めに貯金して支出見込みを計算しておく
- 仕事編:仕事の引き継ぎは完ぺきに終わらせる
- 民間企業は倒産とクビのリスクがある
- 公務員を退職してフリーランスになるのは絶対やめとけ
ぼくは()は公務員を2年で辞めてフリーランスになりました。 @loco_14free
民間企業への転職ではありませんが、お金のことも仕事のこともやっておくべきことは同じです。
民間企業には公務員ではありえない倒産やクビのリスクがありますよね。
ガラリと環境が変わることも踏まえて、辞める前にやっておくべきことをみていきましょう。
辞める前の準備リスト:お金編

公務員は各種手当が27種類あります。
- 職務関連手当:15種類
- 生活関連手当:4種類
- 人材確保手当:4種類
- その他:4種類
時間外手当や休日手当のほか、寒冷地手当やへき地手当といった公務員ならではの手当もありますね。
これほどまでに手当が充実した企業はそう多くはありません。
万が一に備え、公務員を辞める前にお金に関して準備しておくことをみていきましょう。
多めに貯金しておく
公務員を辞める前にできるだけ多く貯金しておいてください。
公務員の基本給はそれほど多くありませんが、残業代を含めると毎月それなりの額がもらえますよね。
転職先の給与がいくらにしろ、貯金が多いに越したことはありません。
転職先は基本給が高くても、諸手当がそれほど充実していないことも考えられる
ただ、貯金ばかり意識して買いたいものや食べたいものを我慢するのはNG。
好きなことにお金を使いつつ、毎月の給与のうち必ず2割は貯金するなど工夫して、コツコツお金を貯めておきましょう。
支出見込みを計算しておく
公務員を辞めた後の支出見込みを計算しておいてください。
大まかな支出を把握しておくことで貯金額の目安が分かってきます。
- 必ず支払うもの(固定費)
- 食費
- 友人や恋人との交際費
- 趣味にかかるお金
厳密に計算する必要はありません。
これらに毎月どれほど支払うか大まかに把握しておくことで、自由に使える金額がみえてきます。
民間企業で怖いのはクビになること。
公務員は解雇されることはありませんが、民間企業は切られるリスクがつきまといます。
また、公務員にはありえない倒産の心配もありますよね。
転職活動の時点で簡単に倒産するような企業を選んでいるとは思いませんが、解雇同様にリスクはあります。
公務員にはない民間企業特有の不安に備えるため、貯金と支出見込みの計算は大切です。
- 多めに貯金しておく
- 大まかに毎月の支出見込みを計算しておく
辞める前の準備リスト:仕事編

立つ鳥跡を濁さず。
公務員を辞める前に、担当業務の引き継ぎを始め仕事面でもやっておきたいことがあります。
円満退職するために必要なことですからしっかり確認していきましょう。
退職は早めに申し出る
人事に支障をきたさないよう、退職は早めに申し出てください。
退職までの一連の流れは、あなたが退職を申し出ることから始まります。
退職の申し出の期限はそれぞれの自治体で定められているので確認してください。
退職を申し出てたら、事務手続きとして退職願を提出します。
人事に関する手続きは所属課長や人事課が進めてくれます。
つまり、退職の申し出が遅くなれば人事にも迷惑がかかるということ。
特に自己都合による退職の場合は、期限にかかわらず早めに申し出ましょう。
業務の引き継ぎを終わらせる
公務員を辞める前に絶対終わらせておきたいのが業務の引き継ぎです。
引き継ぎが終わらなければ辞めた後も連絡がくる可能性があります。
人事異動の内示が出れば業務分担も発表されるでしょう。
引き継ぐ相手が今いるメンバーか新しく異動してくる人か、どちらにしろ辞める前に引き継ぎは終わらせてください。
ただ、内示後から年度が変わるまでの短い期間で完ぺきに引き継ぐのは難しい
したがって、引き継ぎ資料は誰が読んでも分かるように作りましょう。
公務員の仕事はマニュアル化されていますが、それぞれの担当業務は担当にしか分からないこともありますよね。
- 業務の大まかな流れ
- 毎日・毎月やらなければならないこと
- 国などへの提出物の有無
- 関係部署などの連絡先
- 自分が担当したうえで気づいたこと、改善点
仮に自分の後任が新採職員だとしても、引き継ぎ資料を読めば業務を一発で理解できるような資料を作ってください。
転職の準備をする
公務員を辞める前に転職活動も進めておくことをおすすめします。
何も決まっていない状態で公務員を辞めることはリスクが高すぎです。
- 辞めたあと間髪入れずにすぐ働く
- 辞めたあと2,3ヶ月など期間をおいてから働く
辞めてすぐ働くか、少し休んでから働くか、どちらが正解というわけではありません。
いずれにせよ公務員を辞める前から転職活動は始めておいたほうがいいです。
辞めた後ゼロから転職活動を始めてうまくいかなかったとしても、もう後戻りできません。
心に余裕を持たせるためにも、公務員であるうちに転職活動は進めておいてください。
転職先の候補を決めたり業種を絞ったりするだけでもOK
内定をもらうところまで到達しなくてもいいので、少しずつ転職の準備を始めましょう。
- 退職は早めに申し出る
- 引き継ぎは完ぺきに終わらせる
- 少しずつ転職準備を進める
おれは公務員を辞めてフリーランスになった

ぼくは公務員を辞めてフリーランスになり、個人ブログ運営やWebライターとして活動しています。
フリーランスのメリットは人間関係にストレスを感じないこと。
公務員のように大勢と関わることがないので、余計なストレスを抱えることはありません。
朝目覚まし時計をかける必要もなければ、吐き気を催しながら通勤する必要もなし
日中ジムに行くこともできます。
一見するとフリーランスは最強ですが、ぼくは公務員を辞めてフリーランスになることはおすすめしません。
たとえば税理士や弁護士の資格を持っていたり、調理師免許を持っていてお店を開くというなら別です。
しかし、スキルも何も持っていない状態で公務員を辞めるのはリスクしかありません。
公務員を始め組織と雇用関係を結んでいる人は、決められた時間働くという対価でお金をもらいます。
一方でフリーランスは、自分のスキルを存分に発揮し、相手に価値を与えることでお金がもらえます。
ぼくはライターですが、文章を通して相手に価値を与えられなければお金はもらえません。
フリーランスになることは簡単ですが、お金を稼ぐことは難しいのです。
- いつ稼げるようになるか分からない状態に耐えられますか?
- 無給で1年か2年、それ以上の期間生きられるメンタルはありますか?
- 腐らず淡々と仕事に打ち込めますか?
フリーランスは過酷です。
思い付きや勢いだけで公務員を辞めてフリーランスになるものではありません。
まとめ
この記事では、公務員を辞める前にやっておくことリスト【民間企業へ転職する人向け】について書きました。
地方公務員には27種類もの手当が存在します。
民間企業でこれほど充実した手当がもらえるところは多くないでしょうから、貯金は多めにしておいてください。
仕事面では円満退職することが大切です。
後からめんどうなことにならないよう、業務の引き継ぎは完ぺきに終わらせましょう。
また、公務員在職中に転職の準備も進めておくことで辞めた後の見通しが明るくなります。
円満退職するため、そして次の仕事へスムーズに移るためにも、辞める前にやることはしっかり終わらせてください。